【南アルプス】日本第二位の高峰・北岳への入山口、広河原へ!

    Introduction

     夏が終わり秋を迎えると、いよいよ日本各地の山々も秋の登山シーズンへ。大規模なバスターミナルが点在し交通アクセスの良い北アルプスは、南端に聳える乗鞍岳や、穂高連邦の絶景が広がりハイカーの憧れでもある涸沢カール、そして白駒池もほど近い八ヶ岳連峰にゅうなど、山行の候補地を挙げればきりがありません。また、日本三大アルプスの最南端に位置する南アルプスに目をやれば、標高日本第二位の高峰・北岳をはじめ、オベリスクが聳える地蔵岳や“南アルプスの女王”仙丈ヶ岳など、こちらも魅力に富んだ山々が名を連ねます。

     さて、南アルプスは交通の便が悪い代わりに人が少ないというのもまた魅力のひとつです。また、令和4年には広河原山荘がリニューアルするとともに、山小屋の予約も南アルプス山岳観光予約システム(通称:南ぷすリザーブ)により簡単にできるように。登山シーズンの山行計画が立てやすくなり、南アルプスがより身近に感じられるようになりました。これは足を運んでみないわけにはいきません。筆者の次なる目的地は、南アルプス東麓の清流を臨む広河原に決定です。ヤマトイワナを育む清流の流れを前に飲む珈琲は、格別に違いありません。

    はじめに

    始めに、今回の旅で利用したチケットについて‼
    @horned_owl

    お得な情報です。高速バスを利用しての山行を計画している方は要チェック‼

     さて、甲府までの移動方法を検討していたところ、筆者はハイウェイバスドットコムで購入できるお得なセット券を発見。これを利用しない手はありません。詳細は下記の通り。

    お得な高速バスセット券を利用しよう‼

     高速バス予約サイトの”ハイウェイバスドットコム“を利用すると、おトクなセット券を購入することができます。筆者は今回、ハイウェイバスドットコムアプリから購入できる”南アルプス北岳往復パック”を利用しました。大人ひとり7200円で、バスタ新宿-甲府駅間の高速バスの往復チケット+甲府駅-広河原間の山梨交通バス往復チケット+広河原山荘宿泊料金10%OFFクーポンがセットになっています。公共交通機関を利用して山行に行かれる方は、是非チェックしてみては如何でしょう? “駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ”や”上高地ゆうゆうきっぷ”など、お得なチケットが盛りだくさんです‼

    甲府から広河原へのアクセスについて‼

     南アルプスはマイカー規制を実施中です。広河原へのアクセスは、JR甲府駅からバスを利用するのが便利です。4月から11月の始めまで、山梨交通の路線バスが甲府駅-広河原間を運行しています。甲府駅から広河原までの所要時間は2時間。運賃以外に南アルプスマイカー規制協力金(利用者協力金)が300円必要です。なお、バスの運賃は交通系ICカードでの支払いにも対応しています。

     また、甲府駅から自動車で1時間ほどの距離にある芦安駐車場や、その先にある夜叉神峠駐車場にマイカーを駐車して広河原行きのバスに乗車することもできます。しかしながら、満席で乗れないこともあるので注意が必要です。

    広河原までの行程

    甲府駅前の山梨交通バスセンターでバスの乗車券を引き換えて、いざ出発‼

     バスタ新宿から高速バスで2時間。甲府バスターミナルに到着です。山梨交通甲府駅前バスセンターは、6番のバス停の直ぐ後ろにあります。ハイウェイバスドットコムの画面を受付に提示し、広河原までのバスの往復券を受け取ります。

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     バスターミナル周辺の主要建物
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    バスセンター受付

    山梨交通甲府駅前バスセンターの受付。おしゃれな建物ですが、内部も奇麗です。

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    バスセンターギャラリー

    バスセンターの奥にはポスターやパンフレットが置かれたギャラリーが。

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    ロータリ近くのトイレ

    1番バス停付近にあるトイレ。バスを待つ間に、用を済ませておきましょう。

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     南アルプス登山バスは、ロータリーを挟んで山梨交通甲府駅前バスセンターの向かい側にある1番バス停から出発します。乗車時に運賃の支払い方法などを聞かれますが、支払いは芦安駐車場到着時に行います。

     バスに揺られてもうじき1時間が経とうとする頃、窓の外には御勅使川とその向こうの山並みが。バスはこの先で山肌の道に入り、芦安駐車場を経由した後広河原を目指します。

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     芦安駐車場から広河原までは乗務員さんが添乗します。バスが出発する前に運賃+協力費を支払います。この先、バスは山道を1時間ほど走り広河原に到着します。

    広河原

    広河原へ到着。野呂川の水音が長旅の疲れを癒やしてくれます‼

     新宿から高速バスと路線バスを乗り継いで約5時間。南アルプス国立公園・広河原に到着です。山間のひんやりとした空気が、肌を撫でます。野呂川のせせらぎに耳を澄ませながら、辺りを散策してみます。

    ①広河原山荘
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     令和4年にリニューアルされた南アルプス登山のベース基地・広河原山荘。周囲の景色にマッチした端正な建物です。

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     東屋横の玄関。スロープが設置された、利用者に優しいデザイン。

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     建物後ろの水場。奥にある建物はシャワー室。

    ②広河原インフォメーションセンター
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     広河原山荘の目の前にあるインフォメーションセンター。北岳の登山情報や気象情報などの情報を発信するための基地です。

     インフォメーションセンターの内部は、ご覧の通りとても奇麗。二階は、休憩ホール・ギャラリーになっています。

    広河原山荘キャンプ場

    広河原山荘キャンプ場に宿泊‼
    @horned_owl

    南プスでの事前予約が基本ですが、空きがあれば当日申し込みでの利用も可能‼

     広河原山荘で受付を済ませ、キャンプ場に向かいます。キャンプ場は、旧広河原山荘の奥にある広場。広河原山荘を後にして、少しばかりの散歩です。

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     無色透明な水が流れる野呂川。大樺沢(おおかんばさわ)の方からも豊富な水が流れ野呂川に注いでいます。思わず見上げた遠くの山頂には雲が掛かっていました。

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     北岳の画像でよく見る広河原橋。吊り橋から見下ろす水の透明さには感動すら覚えます。

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     広河原橋を渡った目と鼻の先にある旧広河原山荘。年代を感じさせる木材の肌。雰囲気とも相まって、実に趣を感じる建物です。キャンプ場へは、建物の前の通って更に奥へ。

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     キャンプ場の最奥にテントを張りました。すぐ近くを流れる野呂川の水音が、絶え間なく聞こえてきます消灯は20時。夕方は曇り空でしたが、21時頃には満天の星空が広がっていました。

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     樹木の向こうに広がる朝焼けの写真を最後に、記事を締めくくりたいと思います。南アルプス国立公園・広河原は、時間を掛けて訪れるだけの価値がある自然に満ちあふれた場所でした。野呂川に住まうヤマトイワナやオレンジ色の頭をしたコマドリなどの魅力的な生き物も多く、北岳登山はもとより、いつかは釣りや野鳥撮影にも訪れたいと思いました。

     今回の記事は、以上となります。最後までご覧頂きありがとうございました。




    lat / long

     35° 41′ 52.5″N 138° 16′ 14.5″E

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