Introduction
今回のキャンプで筆者が訪れたのは、山梨県南都留郡富士河口湖町にあるニューブリッヂキャンプ場。河口湖畔の標高850mに位置するキャンプ場は、広さ15,000平方メートル。河口湖大橋のすぐ近くにあるので、釣りや観光の拠点としてうってつけのキャンプ場です。
河口湖町と言えば富士山の北麓にあるリゾートタウンで、河口湖を囲むように広がる町には様々な観光施設があります。筆者の中では、季節を問わず一年中観光客で賑わっているイメージ。春には桜、初夏にはラベンダー、秋には紅葉が湖面に映り込み、多くのカメラマンがカメラを構えています。富士河口湖町観光情報サイトでは、河口湖町を始めとした様々な観光名所が紹介されています。美しい写真が多数掲載されているので、ここで紹介させていただきます。
さて、話を戻しましょう。筆者が河口湖町に足を運んだのは、2024年3月21日。ニューブリッヂキャンプ場を拠点に、バスフィッシングのメッカである河口湖で2泊3日の釣りキャンプ。東京では春めいた日も増えてくる三月の下旬。しかしながら、河口湖の3月は最低平均気温がマイナス値。キャンプにはまだまだ厳しい気候ですが、読者の皆様に一足早い春の河口湖の様子をお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
LoCation
目 次
富士急行線に乗り『河口湖駅』へ!!
駅番号はFJ18。副駅名は「富士河口湖温泉郷」。←Wikipediaより
当日、筆者は自宅の最寄り駅から始発に乗り込み、山梨県の大月駅へ。まだ暗い中を出発した電車の窓は、高尾を通り過ぎた頃から少しづつしらみ始め、遠くに丹沢山地を眺めなが順調に進みます。
JR東日本の中央本線と富士山麓電気鉄道の富士急行線が乗り入れている大月駅は、駅舎もとても綺麗。駅構内の連絡通路はまだ開いておらず、いったん駅舎の外に出て富士山麓電気鉄道のホームに向かいます。
人気もまばらな早朝のホームですが、出発準備を終えた始発電車は既に駅のホームに停車していました。
「もう乗車して良いのだろうか」ときょろきょろ辺りを見回す筆者。恐る恐る扉横のボタンに指を伸ばします。
扉が開くと、既に電気が着いている車内は暖房で暖か。筆者は、改札方面をきょろきょろしながら電車に乗り込みます。写真の通り、車内はフローリングです。外国から来たお客様も乗るからでしょうか? まだ、車内には筆者ひとり。喜んで写真を撮りまくります。
通路脇の壁には、色鮮やかに描かれた富士山と富士急行線の絵が飾られていました。格好いい!!
さて、十分もすると中央線に到着した電車から富士急行線に乗り換える人影がちらほらと。この頃には連絡改札も開いていたようです。次第に賑やかになり始める車内。筆者も座席に座り、出発時間を待ちます。
目指すのは、終点の『河口湖駅』。大月駅からの所要時間は一時間ほどです。
さて、そうこうしているうちに出発時間を迎えた富士急行線。河口湖方面へと緩やかに進んで行きます。程なくして、電車の窓からは大きく白い富士山が。筆者も、写真を撮るのも忘れて雪化粧をした富士山に夢中になってしまいました。
というわけで、次の写真は終点・河口湖駅。一時間なんてあっという間ですね。大月駅の標高は358m、そして河口湖駅の標高は857mですから、一時間でほぼ500mを上った計算になります。有難う、お疲れ様でした。
河口湖駅ホームの先端には、温泉むすめ・河口湖多佳美ちゃんのパネルが。こんなプロジェクトもあるんですね。筆者も初めて知ることになりました。
河口湖駅の駅舎を出ると、そのバックにはどーんと富士山。皆さん、頻りにシャッターを押していました。
7時30分に河口湖に到着したのですが、そのときの気温はなんとマイナス1.7度。関東の気温しか馴染みのない筆者には、とても三月後半の日本とは思えません。マイナスともなれば、北海道の豪雪期を思い浮かべてしまいがちですもの。実際には、「高地だけあって、さすがに肌寒いな」くらいの感じでした。
fujisanbikeで自転車を借りよう♪
さて、河口湖駅から河口湖畔へと移動してきました。徒歩でも30分くらいです。平日とはいえ、そこは観光地である河口湖。湖畔はなかなの賑わいです。
筆者の今回の目的は『釣りキャンプ』。そのためには機動力の確保が不可欠。そもそも車を持っていない筆者。ここでは現地で自転車を調達することに。
幾つかあるレンタサイクルの中から、筆者が今回御世話になるのは『fujisanbike 河口湖』。四季の宿 富士山のフロントにてレンタサイクルの手続きを行っています。人気のようですので、じゃらんでの事前予約が◎。
オレンジが眩しいぜぃ!! 二日間、よろしくね♪
さて、こうして無事河口湖での同手段を確保した筆者。ニューブリッヂキャンプ場のチェックインまで、河口湖で憧れのフロリダバスを狙うことにします。釣れるかな〜♪
憧れの河口湖ネイティブbassを釣りに行こう!!
河口湖には漁協があり、釣りをするには遊漁料と税金が掛かります。河口湖の漁協は、釣りをしに訪れる人のためにブラックバスの放流を行ってくれています。釣りを楽しむ際には、必ず釣遊漁承認証と税金券を購入しましょう。
大池公園前の遊漁券自動販売機です。河口湖では、二カ所に設置された自動券売機の他、周辺の貸ボート店やコンビニで遊漁券を購入することができます。
大人の方は、黄色いボタンを押しましょう。ピンクのボタンは年券所有者の方用の税券なので注意しましょう。
大池公園前の溶岩帯から富士山をパシャリ。美しいです。当日と翌日は、天気予報では雨間の貴重な晴れだったんです。
日頃の行いが良いから、神様からご褒美を貰えたのでしょう♪
深場を探して河口湖西方面へ!!
大池公園前では、ボート湖面に浮くアングラーの姿がちらほら確認できました。さすがに有名なポイントですね。皆真剣な面持ちで釣りを行っていて、陸っぱりから竿を出すのは申し訳なく思えてしまいました。
自転車を漕ぐこと十五分。河口湖西側エリアへ。
ちょ〜向かい風です。つ、冷たい。
二時間くらい投げてみましたが、ノー感じ。
ルアーを沈めると、根掛かりがスゴイよ(^_^;)
お腹が減ってきたので、写真を撮りながら河口湖大橋方面に戻ります。
シッコゴ公園横には飲み物の自販機やトイレがあります。
強風はまったく止む気配無し。ボート釣りの人も早めに上がってきていました。
河口浅間神社。富士山の噴火を鎮めるべく、西暦865年に勅命によって創祀されたそう。「富士山 世界文化遺産」を構成する資産のひとつらしい。
大池公園前まで戻ってきました。富士山の雪が眩しい。
河口湖大橋の袂にあるコンビニで昼食をゲット! ニューブリッヂキャンプ場からも近くてとても便利。
今回のキャンプでは何度も足を運びました。
ニューブリッヂキャンプ場にチェックイン‼
なにはともあれ、テントを張りましょう♪
河口湖のすぐ横!! 好立地のキャンプ場です‼
15000平方メートルの敷地には、林間サイトやオートキャンプサイト、そしてバンガローがあり、ソロキャンパーのみならずオートキャンパーから家族連れまでが楽しめるニューブリッヂキャンプ場。
河口湖のすぐ横にあるため、湖にはキャンプ場から釣り竿をかついで行ける便利さ。今回のキャンプでは、こちらのキャンプ場に御世話になります。
湖畔沿いの道路から坂を上がって入場すると、直ぐにキャンプ場の事務所があります。筆者が訪れたときは、お母さんが対応してくれました。
こちらの事務所では、各種キャンプ用品の販売やレンタルなども行っています。
天気予報では、宿泊予定日の最低気温はマイナス六度。そんな気温は未経験だった筆者。ビビって毛布をレンタルしました。
事務所の前に広がる林間サイト。ソロキャンパーはこちらを利用することになると思います。この時期は一面が落ち葉に覆われ、地面はフカフカでした♪
今回のテントは、ビッグアグネス・フィッシュフックです。
入り口が側面にあるので、出入りが容易。何度もテントに出入りするような場合にうってつけのテントです。
ニューブリッヂキャンプ場の施設紹介
ニューブリッヂキャンプ場では、細かな気配りが随所に見受けられました。それらはまるで、管理されているお父さんお母さんの人柄を物語っているようです。
少し写真付きで紹介します♪
事務所の出入り口付近。こちらキャンプ場はゴミ箱を用意してくれています。帰りの荷物を増やしたくない徒歩キャンパーには有難い心遣いです。
事務所の奥にはトイレと洗面所があります。出入り口付近にも流し台が用意され、施設の使いやすさは抜群。
BBQスペース。こちらも事務所の裏に設けられています。焼き場が併設されたテーブルはキャンプ場内に点在していて、サイト毎に使える場所が違うようでした。
バンガローが建ち並ぶ一角。
こちらの奥は林間のオートキャンプサイト。
林間サイトから見下ろせる湖畔のオートキャンプサイト。
林間サイトでも、絶好のロケーションでBBQを楽しむことが出来るようです。
足早でしたが、異常が大まかな施設の紹介になります。
どの施設も事務所をぐるりと囲む感じで配置されているので、トイレや水場へのアクセスが容易です。きっとこういった利便性を考慮してつくられているキャンプ場なのでしょうね♪
さて、テントを張ったり写真を撮ったりしているうちに、あっという間に夕方になってしまいました。
コンビニで買ってきた簡単な夕飯をすませます。再び湖畔に向かいましたが、やっぱり連れず。初日は移動の疲れもあり、早めの就寝となりました。
気温マイナス八度だったらしいです‼
二日目は朝から釣り!!
気合いで五時に起きた筆者ですが、やっぱり高所の朝は寒いです‼
釣りキャンプ二日目の朝です。
ガイドが氷で埋まり、糸が中々出ていきません!
昨日目を付けたポイントに意気揚々と乗り込んだ筆者ですが、三時間ほど粘ってみても釣り竿の方は音沙汰無し。
河口湖には白鳥がいたんですね。初めて知りました。人になれているのでしょう。白鳥の方から近づいてきました。
空気は澄み、富士山は昨日以上に綺麗に見えていました。
せっかくなので河口湖を一周してみよう‼
自転車で巡る河口湖。
魚の気配はまったく感じられないまま、十時くらいになりました。
ボートの数も前日以上に少なく、余りにも静かな湖面に完全に心を折られた筆者は、ブログネタを収集するため自転車で河口湖をぐるっと一周してみることにしました。
湖に沿って設けられたウォーキングトレイルコース。随所に点在し、ランナーの姿もちらほらと。
道の駅・かつやま。レストラでは山梨名物・ほうとうもいただけるようです。
道の駅・かつやまの中には広々とした休憩スペースもあります。また、こちらのトイレで使用してるトイレットペーパーは使い心地が極上らしいとの噂です。確かめはしませんでしたが……。
道の駅・かつやまの向かい側、小海公園の一角。
この辺りは水田発祥の地なんだとか。散歩をしている予想外の知識を拾うことがありますね♪
ロングビーキャンプ場前。
珍しい槇の無人販売。河口湖周辺では何カ所か見掛けました。
長浜のT字路。
簡易郵便局だそう。歴史ある佇まいです。
さくらの里公園。
釣り人専用駐車場。
逆さ富士にはならず。残念。
湖畔の細い道をくねくねと。
河口湖の北側エリア。この辺りまで来ると、湖畔や道路沿いに大勢の観光客の姿が。
チーズケーキ屋さん。興味をそそられます。
河口湖大橋の北側。
観光ホテルが立ちならぶ湖畔沿いの道。この辺りも観光客が多かった。
パン屋さん。
宝石博物館です。
あと数百メートルでゴールです。ちょこちょこ湖面に竿を出しながらでしたが、二時間ちょっとの道のりだったでしょうか。
最後はハーブ館のソフトクリームを食べようと思ったのですが、残念ながら店員さんがおらず(゚◇゚)
コンビニでハーゲンダッツ♪ 贅沢に二個いただきました。四十周年なんですね♪
その後はキャンプ場で少しゆっくりし、夕方に再び湖畔へ。しかし釣れず。
キャンプ場で休んでいたとき、管理人のお母さんが「朝、寒くなかった?」と声を声を掛けてくださりました。
「今朝は、マイナス八度だって」
筆者も驚きましたが、木々に囲まれているお陰か、正直身体はそこまでの寒さを感じていませんでした。登山用のダウンを着込んでいたからかな?
ともかく、この時期に河口湖へ向かう場合は防寒対策必須ですね。
最終日はまさかの雪‼ 温かい時期にまた泊まりにきたいなぁ。
最終日の釣りは断念。今度は夏に来たいなあ。
三日目も朝の五時に起きた筆者。空は、写真のようにどんより。
最終日も釣りを楽しんでから帰る予定でしたが、天気予報は雨。予定は変更せざるおえないようです。徒歩キャンパーの宿命でしょうか。
前日に買って置いたおにぎりで朝食をとった筆者は、七時頃には振り始めた雪を見上げながらニューブリッヂキャンプ場を後にします。
写真ではわかりにくいですが、吹雪いています。三月の後半、じきにさくらも咲こうかという時期に雪を見ることになるとは思いませんでしたが、これもまた貴重な経験です。
目的のブラックバスは釣れませんでしたが、今度は暖かい季節にリベンジすることを誓い、筆者は帰りの電車に乗り込んだのでした。
今回の記事は以上となります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。
最後に。
まだ寒いであろうことは予想できた今回のキャンプ。実際にマイナス八度を記録するなど、環境的には厳しい中でも、筆者はそれほど苦を感じること無く過ごすことができていました。
理由は単純。寒さ対策に持ち込んだダウンジャケットやパンツなどのインサレーションウェアが機能的な役割を果たしてくれたから。普段の生活ではあまり着る機会のないアイテムですが、やっぱりこういった特別な機能に割り振ったウェアってスゴイ!!
写真は、今回のキャンプでも使用したSUNDAYのAXESQUIN凌 別注 「ヤマワラウヤマネムル」です。
保温性と通気性を備えたアクティブインサレーションウェアは、着用したまま行動可能な保温着。身体が熱くなれば涼しく、また寒くなれば暖かく感じ、実に快適なウェアです。
機能性ウェアは普通のものより少し値段が高く感じるかもしれませんが、皆さんもぜひ一度体験してみてください。この快適さはやみつきになること間違いなしです。
lat / long
35°30’44.5″N 138°45’42.9″E
東京からも以外と近い河口湖。皆さんも、ぜひ足を運んでみてください。