


Introduction
鷹ノ巣山は、東京都西多摩郡奥多摩町にある標高1,736.6mの山。東京都では雲取山に次ぐ第2位の高峰です。その位置はと言えば、雲取山からJR青梅線奥多摩駅付近まで延びる石尾根縦走路の中程。アクセスルートは幾つかありますが、どれも片道5時間以上の山行になり、少しだけアクセスが困難な山。
そんな鷹ノ巣山ですが、開けた山頂からは奥多摩主脈方面の山々を見渡せ、その眺望の良さから多くのハイカーに愛されており、首都圏在住のハイカーであれば、一度は足を運んでみたい名山のひとつとなっています。
LoCation

Article
目 次
駅から歩く? それともバス? どうせなら厳しい方!!
やはり移動は最小限にしたいし。
どうせならば駅直結のルートが便利♪
筆者が計画したコースは、奥多摩駅から石尾根縦走路を経て山頂を目指すルート。距離は片道10.6km、獲得標高は1,500m以上となり、日帰りとなるとなかなか厳しいコース設定。
でも、『移動が楽』という魔性の響き。厳しさは根性でどうにでもなる‼
というわけで、始発電車でJR青梅線奥多摩駅へ。

実は、久しぶりだったりして。都心部よりも、気温は幾分涼しくて快適♪

氷川大橋を渡り、その先の交差点を右へ。

民宿脇の階段を上ります。
次第に景色は山へと。登山口を目指す‼
階段を上がっていくと、元巣の森の杉の横に出ます。


立派な杉の木です。写真には写っていないけれど、鮮やかな朱色の鳥居が杉の木の真後ろにあります。

坂道を上って行くと、やがて羽黒三田神社への分岐です。今回は、このまま道なり。右方向へと進みます。

登山口までは舗装路ですが、傾斜はそれなり。石壁の苔が涼しげ〜♪

つづら折りの道を進んでいくと、民家の目の前に水場。

スズメバチに追い掛けられながら、登山口近くまでやってきました。この分岐は、真っ直ぐ。

奥多摩駅から1時間ほどで石尾根縦走路・六ッ石山登山口に到着です。
石尾根縦走路までは忍耐を鍛えるための修行と割り切るべし!
ここから漸く登山道。準備を整えて、いざ‼
崩れた橋の写真は無いですが💦 先ずは、絹笠山を目指す‼
今回のルートでは、鷹ノ巣山までの間に幾つものピークを通過することになります。
先ずは、最初のピーク・絹笠山へ‼

このアプローチも案外急です。安全第一。一歩一歩踏みしめながら上っていきます。

この辺りは草木が覆い繁り、里山の雰囲気。一瞬で終わります。

杉林を歩いていると、「今、奥多摩の山を歩いているんだ」って思います。

真っ直ぐに進みたくなりますが、この分岐はV字ターンで。

稜線に出るまでの地味にキツイ登り。もう疲れてきた💦

絹笠山、標高814mだそう。稜線では風が吹き抜け、かなり涼しい。
次の目的地は、三ノ木戸山の少し手前。
絹笠山から次の三ノ木戸山(の手前分岐)までは、休みながら約2時間の道のり。

絹笠山から暫くの間は平坦。順調に足が進みます。

再び上り基調になった登山道。分岐ではないですが、標識が立っています。それにしても、暑い💦 水を大量に消費します。

この辺りから、先に待つ急登の杉林までは、ひたすらに傾斜がきつくなっていきます。「挑戦しがいがある」と思って挑みましょう。

急登かつ登りにくい杉林の登山道。途中から溝を避けて杉林を歩きました。

漸く杉林を抜けると、周囲にはブナなどが目立つようになりました。
疲れた。少し休憩します。
ここまでで上りコースの3分の1。鷹ノ巣山まではまだまだ掛かります!!
漸く気持ちの良く歩ける尾根姿に。
漸く人工的な景観を抜け、自然美溢れるエリアまで上ってきました。でも、目指す鷹ノ巣山はまだまだ先。
標識に誘われ、薄暗く少し不気味な雰囲気の登山道へ。

下り基調だと、足がすいすい動きます♪

里山とは少し違った雰囲気。好きです。

標識も趣が変わりました。

日差しはありますが、涼しい。

三ノ木戸林道との合流。
快調に歩き始めたのも束の間、ここからは、幾度となく急登が疲れた身体に襲いかかります。
突如現れた狩倉山への上りがイジメのごとく立ちはだかります。
快調に歩き、周囲の景色を楽しむ余裕が出てきた頃、それは突如として現れます。
狩倉山へと続く急登。

急登かつそれなりの距離。ここで引き返しても誰も文句は言わないでしょう。

「あともう少し」と繰り返し唱えながら上ります。先の道が見えないので、絶望感ばかりが押し寄せてきます。

漸く巻き道に辿り着きました。

再び傾斜が緩くなった登山道。山に感謝しながら歩きます。

六ツ石山分岐に到着。時間の都合上、こちらも山頂はスルーします。
上りコースの半分をクリア。ここから一気に鷹ノ巣山の山頂へ!!
山で思う日照時間。長いやら、短いやら。
将門馬場を巻き、カラ沢ノ頭・城山・水根山でピークを見失う。
いつからか無意識で石尾根を上り続け、漸く六ツ石山分岐に到着しました。鷹ノ巣山まではあと3時間。

六ツ石山分岐からの下り基調。石尾根縦走路のパターンが少し読めた気がしましたが、そんなことはありませんでした。

暫くは歩きやすい緩斜面の上り。時計を気にしながらなので、ペースは早めで歩きました。

マップによれば、この木の根地獄を越えた先が恐らくカラ沢ノ頭。けれども、このときは見つからず。

恐らく城山と思われる辺り。

恐らく水根山と思われる辺り。
ピークが分からず、大雑把な写真ばかり撮ってしまいました。
諦めなくて良かった。奥多摩駅から7時間で鷹ノ巣山の山頂へ!!
山頂まではあとひと踏ん張り。ここからは鷹ノ巣山の魅力が沢山。
最後の急登に備え、体力を温存しながら進む。
水根山を越えた辺り。この辺で鷹ノ巣山から引き返してきた方々と良くすれ違うようになりました。
「空いていると良いなあ」なんて思いながら、ラストスパート。

水根山以降は、本当に気持ちの良い尾根歩きができました。

鹿の姿を見つけたりしながら、先を目指します。おっ、向こうに山頂が見えていますね‼

遠くの稜線が重なって見える景色って、なんか良いですよね?

ここから最後の上り。山頂が再び見えなくなってしまいました💧

漸く訪れた上りの終点。平らな山頂をこの目で確認‼
獲得標高1755m。山頂で絶景を堪能!!
ほぼ独り占めの山頂で絶景を堪能‼
漸く鷹ノ巣山の山頂に到着です。
片道11kmの道のり、獲得標高は1775mでした。無事に動いてくれた足に感謝‼

綺麗な山頂標識です。これまでに何名の方々がこの標識に触れたのでしょう? 筆者も漸く仲間入り♪

鷹ノ巣山の標高は1736.6m。東京で2番目の高さです。

こちらが山頂からの眺め。上の写真だけでは分かりませんが、山頂からは広い角度で景色を見渡すことが出来ます。この日、残念ながら富士山は拝めず。
因みに、先行者は2名だけ。ゆっくりと景色を堪能できました。さて、あとは無事に奥多摩駅まで下山するだけです。
こいうことで、今回の記事は以上になります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に。
下山時、久しぶりに膝を痛めてしまいました。やはりこれだけの距離を歩くと、自分が想像している以上に身体には負担が掛かっているのでしょう。まだまた修行が足りません。
調べたところ、ストックの使い方や着地時の足の向き等に注意すれば、膝への負担を軽減できるとのこと。勉強して諸先輩方に負けない強い山男ボディを手に入れたいと思います。
登山に持っていきたいアイテム


lat / long
35°49’48″N 139°0’44″E

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