【北アルプス周回・Day 3】4泊5日で”日本最後の秘境” 雲ノ平と最深部の名峰を巡る!!

    Introduction

    あまりのアプローチの遠さから「日本最後の秘境」と呼ばれる雲ノ平。標高はおおよそ2600メートルにある黒部川源流部のなだらかな溶岩台地で、周辺の山域は中部山岳国立公園の特別保護地区に指定されています。その周囲は黒部源流が流れる谷を隔てて北アルプスの名峰に囲まれ、火山岩とハイマツそして多様な高山植物が織り成す庭園のような情景は、ハイカーにとっての憧れでもあります。

    ふとしたことから、この夏に雲ノ平を目指すことに決めた筆者。春前のまだ肌寒さが残る時期にバスを予約。出発を心待ちにしながら日々過ごします。『何よりも登山を楽しむ』を目標に、体力作りのための筋力トレーニングとジョギング&ウォーキングを始めました。果たして、これらは功を奏するでしょうか? 最後の秘境に広がる絶景や初めて挑む2500m峰の山々は、どのように筆者を出迎えてくれるのでしょう? 

    今回の記事は、7月下旬に敢行した4泊5日の旅の記録になります。どうぞご覧下さい。

    LoCation

    3日目 県境の稜線を歩く! 祖父岳〜ワリモ岳〜鷲羽岳!!

    この日の山行では、大勢の方々とすれ違いました。皆様、お元気です。

    雲ノ平キャンプ場を出発! スイス庭園を経て、祖父岳を目指す!

    夜明け前、周囲の方々がテントを畳んでいる音で目を覚ました筆者。天気予報では必ずしも良い天気ではなかったのですが、夜明け前の雲ノ平上空を見上げると、無数の星が瞬いていました。

    ライブコンポジット撮影。10分ほどでしたが、空の星はこんなに動いているんですね。

    さて、撤収作業を終え、薄暗いうちに出発します。筆者と同じ方面へと向かう登山客もちらほら。

    写真は、小高い丘の上から撮影した雲ノ平山荘。

    案内に従い、先ずはスイス庭園に寄り道。

    木道の先に見晴台のような場所があります。

    高天原方面の山々が折り重なり、幻想的な風景。

    植物にピントが合っていないですが、周囲にはコウメバチソウなどが咲いています。

    木道先端からの絶景。水晶池も見えます。

    看板を、パシャリ。

    庭園を楽しんだあとは、ハイマツに覆われた木道を歩き、祖父岳方面を目指します。

    露に濡れたチングルマ。雲ノ平周辺では、まだ花弁を付けていました。

    けっこう急な岩肌。

    思いの外減らない食料が、足腰を虐めます💦

    漸く、祖父岳分岐に到着。朝日が上ってきました。あれ、天気良くなる?

    岩場から、祖父岳山頂方面を望む。

    7月下旬まで残った雪。じきに溶けてなくなってしまうのでしょう。

    祖父岳の麓から、雲ノ平方面をパシャリ。雲ノ平山荘が、小さく見えています。

    山頂手前のケルン。

    祖父岳からの稜線歩きでは、いたるところでケルンを目にしました。たぶん、〇印の代わりに進む方向を教えてくれているのでしょう。

    山頂から、ケルンとワリモ岳方面をパシャリ。

    質素な標識ですが、それも味でしょう。

    ここからは憧れの稜線歩き! 先ずは、岩苔乗越を経てワリモ岳北分岐へ!

    無事に祖父岳を踏破した筆者。

    次の目的地は、ワリモ岳。待ちに待った稜線歩きが始まります。

    山々と雲海、美しい。

    黒部川源流方面をパシャリ。

    この辺りは、ケルンを頼りに進みました。

    遠くに、槍ヶ岳。あちらも賑わっているのでしょう。

    急な岩場。ワリモ岳まで、注意箇所はここくらい。

    振り返り。けっこう急ですね💦

    大岩と残雪の箇所。休憩にもってこい。

    目の前の急登を上った先が、ワリモ岳北分岐。

    残雪と土の登山道。

    岩苔乗越に到着。

    歩いてきた稜線を振り返り。

    黒部川源流方面。

    急登を上って、ワリモ岳北分岐に到着。

    途中、下りてきたスーツ姿の男性。なんと、オーダースーツ店「SADA」の4代目社長である佐田さんでした。

    砂の稜線を踏みしめながら、ワリモ岳山頂を目指す!

    さて、ワリモ岳北分岐で休憩し、再び稜線を上ります。

    爽やかな稜線歩きを想像していた筆者の期待を裏切り、けっこうキツイ💦

    白い砂の登山道。

    向こうの山頂まで、上って下る登山道。

    岩の隙間にひっそりと咲く、タカネツメクサ。

    ワリモ岳山頂手前。岩とハイマツが美しい。

    ワリモ岳山頂に到着。

    平日ですが、この辺りの稜線はだいぶ賑わっていました。

    写真で見る以上のアップダウン! くたくたになりながら、鷲羽岳を踏破!

    次の目的地は、3日のメイン・鷲羽岳。

    山頂から見下ろす火口湖・鷲羽池も楽しみ♪ 頑張りましょう!

    鷲羽岳の山頂まで、ひたすらに延びる稜線。

    麓は黒部川源流方。地形を見れば、水が豊富なのも納得です。

    青空と雲、そして山々。

    さて、気が付けば山頂まではもう少し。

    幾つものグループに抜かされながら、頑張るソロ登山者。

    ほんの僅かな傾斜の緩みに、歓喜する。きっと、ハイカーあるあるでしょう。

    遂に、鷲羽岳を踏破。疲れが、溜まっているのでしょう。この日は、ここまでがやけに長く感じました。

    鷲羽池。空や山々が映り込んだ水面には、思わず見とれてしまう美しさが。

    それにしても、硫黄尾根でしょうか? 凄い色をしています💦

    目論んでいた黒部五郎岳小舎到着を諦め、三俣山荘で体力回復を計る!

    当初、三日目は黒部五郎小舎のテン場にお世話になるつもりでしたが、暑さと疲労感、そして寝不足により、これ以上の山行を断念。この日は、大人しく三俣山荘のテン場にお世話になることに。

    明日が辛い? 大丈夫。明日のことは、明日考えます(笑)

    近くに見えている三俣山荘。けれども、案外遠いものです。

    こんな感じの傾斜を、一時間以上も下ったでしょうか。景色が良いことが、唯一の救いでした。

    だんだんと大きく見えてきた槍ヶ岳。いつか、お邪魔しに行きます!

    三俣山荘に到着。食堂でうどんを食べ、ゆっくりします。

    三俣蓮華岳方面を望む。足を運ぶ予定だったのですが、スケジュール的に巻くことになってしまいました。また今度、遊びに来ます!

    本棚の上に、立派な鹿の角。数は少ないながらも、厳選された書籍が並びます。

    山荘のオリジナルビールを飲みながら、夕方までまったり。こう天気が良いと、テントの中は暑くて仕方がありませんから💦

    明日ですが、夜中の3時に出発することにします。その分、今日は鋭気を養いましょう(笑)

    なにごとも、臨機応変が大事です!

    ここまで読んでいただき、ありがとうございました。本記事の関連記事はこちら

    登山に持っていきたいアイテム

    lat / long

     36°25’20″N 137°34’30″E

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