【奥多摩むかし道】奥多摩駅から旧青梅街道をトレッキング! 東京都水道局小河内線の遺構を巡る!!

Introduction

奥多摩周辺登山の基点となるJR青梅線奥多摩駅。奥多摩駅のある奥多摩町は、その全区域が国立公園内に位置しており、自然が色濃く残る地域。駅周辺にもキャンプ場や氷川渓谷遊歩道など、自然を満喫できる場所が沢山ありますが、今回訪れるのは、駅から直ぐの場所に起点がある旧青梅街道、別名『奥多摩むかし道』。途中には、小河内ダム(奥多摩湖)建設の資材を運んだ東京都水道局小河内線(水根貨物線)の廃線も残っています。

今回は、そんな奥多摩の歴史や地域史を語る上で欠かすことの出来ない小河内線の遺構を眺めながら、旧青梅街道を散策します。見どころは、小河内線の遺構と数日前の大雪で美しく化粧をした自然美でしょうか。

それではご覧下さい。

LoCation

目 次

奥多摩登山の起点・奥多摩駅周辺を散策!!

この季節は道路が凍っていて滑ることも。足下注意です!

出発前に氷川渓谷遊歩道を散策しよう♪

数日前の大雪が残る奥多摩。それでも駅前周辺に残雪は殆ど見られず、冬の渓谷周辺を散策することができました。

雪を被りながら逞しく生きる常緑性の針葉樹。氷を纏った橋の欄干。それに秋に枯れ落ちて地面を覆う葉など、目を凝らさなければ見逃してしまうような魅力的な被写体が、氷川渓谷の遊歩道には沢山。

たまにはこういう散歩も良いものです。

奥多摩むかし道を散策する前に立ち寄ってみるのもイイかもですね♪

散策の『奥多摩むかし道』入口から、サイカチ(マメ科)の巨樹を目指す!!
『奥多摩むかし道』の入口

奥多摩むかし道のはじまりは、駅から直ぐの氷川大橋を渡った少し先。角に写真のような看板が立っています。

ここから、国道411号と並走するように約10km。小河内線の遺構を眺めながらの散策開始です。

『奥多摩むかし道』コースマップ

奥多摩むかし道のコースマップになります。奥多摩観光協会・奥多摩町観光案内所HPからダウンロードも可能。

「奥多摩むかし道」は、旧青梅街道と呼ばれていた道で、氷川から小河内に達するまでの道です。
 この街道は、小菅から大菩薩峠を越えて甲府に至る甲州裏街道で、甲州街道より 8km ほど近道であったそうです。
 現在の青梅街道は、柳沢峠を越えて塩山 ( 甲州市 ) に至る道で明治11 年に開通しました。
 昔、小河内の生活は、塩山との交易で支えられていました。大菩薩峠の無人小屋で物々交換をしていましたが、一度も間違いはなかったそうです。
 その後、小河内の物産は、氷川への厳しい山道 (14km) を避け、歩きやすい五日市 (20km) に運ばれ、生活物資に変えられていました。岫沢 ( くきざわ ) から風張峠に出て、浅間尾根を通り、本宿に下りて五日市に向かう道を通りました。
 明治 32 年に、小河内と氷川間が、わりと平坦な山腹を通る道に改修され、道のりも 10kmに短縮、交易ルートが氷川へと変わりました。以降、木炭の生産が飛躍的に増加しました。
 この後も氷川への道は、たびたび改修され生活の道となったのは大正から昭和初期に入ってからです。
 昭和 13 年、氷川~西久保間にダム建設資材輸送専用として造られた道路が昭和 20 年に一般道として開放され、現在の国道 411 号線になりました。

奥多摩観光協会・奥多摩町観光案内所HPより

羽黒坂を上り、いよいよ散策開始です♪

いよいよ散策開始。国道411号を通る車の音を聞きながら羽黒坂を上がると、直ぐに羽黒三田神社の鳥居が見えてきます。

鷹ノ巣山の登山口に向かう際にも通り掛かる羽黒三田神社の鳥居。因みにこの坂道は羽黒坂というそう。

神社を過ぎると、未舗装の道。少し薄暗くて不気味さを感じます。

森の中に差し込む日差し。思わずカメラを向けてしまいます。

小河内線(水根貨物線)の遺構①

最初に目にする小河内線(水根貨物線)の遺構は、トンネルと軌条跡。嘗ては、ここを鉄道が走っていたのです。現在は……ひっそりとした佇まいが少し怖くもありますね。

小河内線のトンネル。

トンネルの反対側側には軌条の跡。可能ならば軌条の上を歩きたいところですが、それは禁止。

所々に休憩するためのベンチ。こういった気配りも奥多摩むかし道の魅力。

杉の間から、雪を被った軌条跡。

道の上に雪が多くなってきました。日差しがそれほど入り込まない場所では、けっこうな量の残雪がありました。

左側の下はトンネルになっています。

道端のお地蔵様。この辺りには結構な数の石仏があるんです。

林道槐木線の石仏

林道に出ると、この景色。ガードレールを挟んで左右の景色が、全くの別世界です。こういった景色に出会えるのも、降雪後にする散策の魅力でしょうか。

林道槐木線はまるで雪国の景色。びっくり。こんな中でも雪の上にはオフロードバイクと思しき轍が。その冒険心に脱帽です。

石仏にも雪。

奥多摩むかし道は至る所で石仏を目にします。いったいどんな背景があるのでしょうね?

“槐木(さいかちぎ)のサイカチ”は、奥多摩町指定天然記念物

雪に染まった林道を歩き。もう少しで最初の目的地”槐木のサイカチ”です。

砂糖菓子のような雪。アスファルトの苔も綺麗。

民家の前を抜けていくと……

槐木公衆トイレに到着。脇には休憩スペースもあります。

道の向かいには光背形馬頭観音像があります。お地蔵様とセット。

奥多摩町指定天然記念物の”槐木のサイカチ” 。

この辺りは嘗て羽黒坂を上り詰めた先の休憩所だったとか。因みに、サイカチはマメ科の落葉高木。別名「カワラフジノキ」。

林道を歩き、槐木から東京都水道局桧村浄水所付近まで!!
下り基調の林道。苔生す石壁を楽しみながら

槐木のサイカチ越え、林道を西へ。国道411号線と合流する桧村浄水所を目指します。遠くには雪を被った御前山の山肌が……

いつか雪で白く染まった奥多摩の山々を眺めたいものです。

ガードレール下から眺める林道。

道端の擁壁にへばり付く苔。

この辺りも、日陰には雪が残っています。

小河内線(水根貨物線)の遺構②

ここで、再び小河内線の遺構を目にします。林道の直ぐ上に延びるのは、コンクリートの高架。比較的新しいもの?

小河内線の遺構を見上げます。

林道を見守るお地蔵様。

再び、擁壁の苔。

民家の並ぶ一画を通り抜け、桧村浄水所付近に到着です。

青白い日陰の浄水場周辺から境橋まで!!
極寒の日陰で写真撮影

桧村浄水所付近にやって来ると、一面に青白い世界が広がっていました。大岳山や御前山の日陰になっていて、まるで氷の世界です。

氷の結晶。

凍った落葉。

先に進みましょう。足下に気を付けながら、坂道を登ります。

日向の草も葉を凍らせています。

集落を抜け桧原橋付近の国道沿いへ。対岸の林はご覧の通り。

綺麗です。まるで、北国の風景。今回の散策で一番の写真が撮れました♪

渓谷を見下ろしながら境橋へ

桧原橋付近から林道に入ります。

倒木の苔。

林道から見下ろす清流。立ち入り禁止で見ることが出来ませんでしたが、恐らく不動の上滝からの流れ。

直ぐに小中沢観光トイレに到着。

林道を進みます。眼下には、多摩川の流れ。

小河内線(水根貨物線)の遺構③

今度はより高い場所に掛かる高架。一般的な鉄道橋の構造をしていますね。実にノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

民家の向こうに見える高架。

『境の清泉』に寄り道

境橋までの道すがら、境の清泉なる看板を発見。寄り道してみましょう♪

この辺りにも、まだ雪が残っていました。坂道なので、気を付けて下ります。

探してみると、境集会所の片隅にひっそりとした看板が……

湧水の奥では、わさびが栽培されていました。クレソンなんかは自生しているのでしょうか? さて、この境の清泉なんと『東京名湧水57選』なのだそう。

再び林道に戻ります。

境橋のバス停に到着。エスケープが容易なのもむかし道の魅力です♪

多摩川を見下ろしながら。境橋からしだくら橋まで!!
ここからはDay2です

『境の清泉』手前の分岐を真っ直ぐに進むと、国道411号線を跨ぐように林道が続いています。

朝方の薄暗い林道。雰囲気があります。

伐採された杉の断面岐。

白髭神社〜弁慶の腕ぬき岩〜耳神様〜いろは楓の巨木

境橋から直ぐの場所にある白髭神社。この辺りには見どころが点在しています。

白髭神社へと上る階段。

向かい合って佇む狛犬。

白髭神社の社殿。

『白髭の大岩』は東京都指定医天然記念物。

白髭神社から少し進んだ先にある『弁慶の腕ぬき岩』。写真では分かりにくいですが、丸い穴が開いています。

さらに進んだ先の『耳神様』。

小河内線(水根貨物線)の遺構④

林道が白髭トンネルに近づくと、だいぶ高い位置に架かるコンクリートの鉄道橋が見えてきます。

当時の建設技術の高さが窺えます。

白髭トンネル付近には『いろは楓』と呼ばれる楓の巨木も。

惣岳の不動尊〜厳道の馬頭様〜しだくら吊橋

さて、再び国道411号線を離れ、むかし道は舗装路へと入ります。

多摩川を挟んだ対岸には、御前山を眺めることが出来ます。

『惣岳の不動尊』に到着。

ひっそりと佇む社殿。

慈悲深い表情をした観音像。

惣岳観光トイレ。

少し進んで『厳道の馬頭様』。

『しだくら吊橋』。渡ってみましたが、案外怖いものですね😳

『しだくら吊橋』を渡った先の小さな渓流。

倒木に氷のカーテン。

しだくら橋から急峻な山肌にへばり付く中山集落まで‼
縁結び地蔵尊〜馬の水のみ場〜牛頭観音

奥多摩むかし道はまだまだ続きます。しだくら吊橋を越えて更に進むと、壊れた古い民家が並んでいました。

まるで時が止まったような廃屋の傍らから。

廃屋の先に『馬の水のみ場』がありました。

水が丸い氷になっています。

道端の『牛頭観音』。注意していなければ見逃しそう。

虫歯地蔵〜玉堂歌碑〜堂所吊橋

景色が少しだけ開け、多摩川の荒ぶる流れを見下ろしながら進みます。

曲がりくねった林道。

この先に『虫歯地蔵』と『玉堂歌碑』があるのですが、なんと写真を撮り忘れ💦

その代わりと言うわけではないですが、『虫歯地蔵』脇の山を登った先にある小さな祠。

今度訪れる際には、忘れずに『虫歯地蔵』と『玉堂歌碑』を写真に収めたいものです。

そんな訳で、『堂所吊橋』に到着。『しだくら吊橋』よりはしっかりとした造りかも。

道祖神〜西久保の切り返し

さて、奥多摩むかし道散策もいよいよ終点に近づいてきました。

落石防止網の向こうに『道祖神』。

『西久保の切り返し』付近のベンチ。バイオトイレは鍵が掛かっていて使用不可。

足下はここから山道に。

林道を抜け中山集落へ

中山集落を目指し、トラバースを進みます。小河内ダムがよく見えました。桜の季節に来たいかも。

小河内ダムの道流壁。

案内に従って進みます。

中山集落に近づくと、御前山が綺麗に見えました。

『西久保の切り返し』から三十分も掛からず中山集落に到着。

中山集落から奥多摩むかし道の終点・奥多摩湖へ!!
林道を抜け水根集落を目指す

中山集落を抜けると、目と鼻の先に小河内ダムを見下ろしながら、林道を進みます。

格好良い。やっぱり桜の季節が最高かも。

浅間神社の社殿。

恐らく倉戸山の稜線。

この先で、ニホンカモシカに遭遇。

水根新道との合流地点に掛かる石橋。

更に進んで、水根集落に到着。

下に見えいる舗装路を目指し、民家の脇を抜けていきます。

『奥多摩むかし道』の終点・水根へ

ここまで来れば、後はバス停付近まで舗装路歩き。写真を撮りながら進んだせいか、案外時間が掛かった印象。

水根集落から下りた場所の石碑。

八方岩展望台へと向かう木製の橋。

無事に奥多摩むかし道の終点に到着。バス停が近く、移動も便利。奥多摩湖の畔にある『水と緑のふれあい館』に足を伸ばすのも面白いかもしれません。

そんなこんなで、今回の散策は終了です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

最後に。

登山ほど気張らずに行ける奥多摩散策。老若男女問わずオススメです。

こたつに篭もりたくなるほど寒い日が続いた1月ですが、自然探訪に於いては恩恵もありました。冷たく澄んだ空気や雪などがそう。都心では味わえない自然のご馳走が、あちらこちらに顔を出し、訪れた人たちの目を楽しませてくれました。お陰様で、筆者も今回の散策では満足のいく写真を数枚撮影することが出来ました。

こういった経験は、体験者を再びその地に導くもの。滅多に体験できるものではありませんが、このような二度とない1日を大切にしたいものです。

今年の冬は、もう少しだけ私たちを待っていてくれます。次は、何処に行こうかな( ・ㅂ・)و ̑̑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。関連記事はこちら

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lat / long

35°47’48″N 139°04’40″E

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