いこいの森 RECAMP おだわら

    Introduction

     壁に掛けられた暦も最後の一枚となり寂しさを覚えたのも束の間、都会でも至る所に顔を出し始めた冬の気配に追い立てられながら師走の日々はあっという間に過ぎて行きました。そして2021年も最後の1日となった大晦日、僕は大きな荷物を背負い電車に飛び乗り、ひとり神奈川県小田原市を目指しました。

    Gallery

    Campsite 看板

     いこいの森バス停から徒歩10分の道路沿いにある看板。入り口左手には有料駐車場、その奥には林間オートサイトがあります。

    密林テントサイト

     有料駐車場の先にある小さな橋を越えた先が、密林テントサイトです。他のサイトとは、川で隔てられています。主要施設までは、徒歩3分。

    今回のキャンプ地点

     密林テントサイト最奥の区画が、今回のキャンプ地点。ソロキャンプには十分すぎる広さで、周囲の景色をひとり占めできます。

    Caption

    〜Access from Shinjuku

     “いこいの森 RECAMP おだわら” へは新宿からJR湘南新宿ライン特別快速・小田原行で75分、小田原駅から箱根登山バス 水之尾・いこいの森行で15分、最短で1時間30分ほど。ただし、乗り換えの際待ち時間には注意が必要です‼

    2021.12.31 PM
    @horned_owl

    指定の焚き火場所を確認‼ 耐火養生シートが設置されています‼

     “いこいの森 RECAMP おだわら”の密林テントサイトには、指定の焚き火場所があります。焚き火は耐火養生シートが設置されている場所でのみ可能なので、その近くにテントを設営しました。設営場所の制限はありますが、ソロキャンプには十分過ぎる活動スペースが確保できます。

     林の奥には川が流れていますが、水音は耳を澄ませば聞こえる程度。また、川の近くを道路が通っており時折自動車も通過しますが、キャンプをしていて気になるほどではありません。また、管理棟やトイレ、炊事場などキャンプ場主要施設へも徒歩3分ほどです。

     今回のキャンプで使用したサイトは最奥の区画ゆえ、林間に広がる自然環境を独占でき、自由に撮影をすることができました。

    @horned_owl

    テント設営が済んだら、焚き火の準備‼ 薪割りの際は、グローブを着用すること‼

    #currently

     林間を散策し、火種になりそうな落ち葉を拾い集めたら、薪割りの開始です。怪我をしないよう、必ずグローブを着用しましょう。なお、薪はキャンプ場で購入できます。

     サイトの周囲には、よく乾燥した針葉樹の枯れ葉が沢山落ちています。火種として使用すれば、あっという間に火柱が立ちます。火が消えぬよう、細い枝から順にくべていけば、火の確保は難しくありません。

     火が確保できたら、休憩です。荷物の運搬、荷解き、テント設営……思っていた以上に体力を使います。珈琲を準備しながら、トランギアのかわいらしいケトルを火に掛けます。ケトルの表面は、あっという間に煤で黒く染まっていきます。「それもまた味か……」とぼんやりしながら、夕暮れまでの時間を過ごします。

    @horned_owl

    サイトに転がっていた切り株は、今回のキャンプで1番のお気に入り‼

     初日は、珈琲とキャラメリゼアーモンドが夕食です。天気予報の割に寒さはそれほどでもなく、焚き火に当たりながらあれこれと考えごとに勤しんでいました。事前の計画では、カレーを作る予定だったのですが、明日へ持ち越しになりました。

     キャンプ場とは言え、林間の夜は真っ暗闇です。当然、夜間トイレなどに行く場合など灯りの確保は必須です。

     DIETZ #78、Lighthouse Micro、FIELDOOR LEDミニランタンをそれぞれ順番に灯しながら、自分が灯りのない自然の中に身を置いていることを再認識します。背の高い杉の木のさらに向こうに、小さく星が輝いています。

     星を眺めながらの年越しを思い描いていましたが、どうやら自然の中で感じる孤独に小さな慰みは敵いそうもありません。モバイルバッテリーをGoProに接続し、寝袋に包まります。時刻は、9時前。2021年最後の夜は、元日の活動予定を思い描きながら更けていきました。

    2022.01.01 ALL DAY
    @horned_owl

    水汲みに出かけながら林間を散策‼木々の間から射す陽射しが幻想的です‼

    #currently
    #currently

     まだ夜が明けぬうちにテントを出て、初日の出を見に行きました。その足で水汲みを済ませます。SAVOTTAのウォルターバッグは、容量が12リットルあります。ソロキャンプであれば、バッグに1/3程度水を汲んでおけば十分です。

    #currently
    #currently

     テントサイトに戻ると、林間から陽が射してきました。GoProを手に、散策に出かけます。テントサイトから50メートルも歩けば、そこには川が流れています。残念ながら、魚の姿は見当たりません。夏になれば、下流は水遊びをする子供達で賑わうのでしょうが、林間を抜けたこの辺りはどうでしょう。もしかしたら、喧噪を離れて静かに過ごすことができるのかもしれません。

    #currently

     川の近くで、土に埋もれたハーモニカを見つけました。妙に感性に働きかけるものがあり、思わず写真に収めます。その後は、火種として使えそうな枯れ葉や樹皮を拾い集めながらテントサイトへと戻ります。

    @horned_owl

    フェザースティックを作る練習をしながら、火を起こします‼

    #currently
    #currently

     薪を追加購入し、フェザースティックの練習をします。ひとに見せられるようなでき映えではなかったので写真はありません。繰り返し練習するしか道はないようです。

     その後は、前日予定した通り、カレーライスの調理に取りかかります。Riversのウルトラライトハイカーマグ・Sは、軽量カップとしても使えて便利です。

    #currently
    #currently

     カレーライスができあがる頃には、すっかり空腹感に苛まれていました。1.5合炊いたご飯が、あっという間になくなります。カレーの調理には、Ti Storage pot 560を使用しました。

    @horned_owl

    大自然の中で考えごとに耽っていると、あっという間に1日が過ぎていきます‼

    #currently
    #currently

     2022年の幕開けは、ひたすらに自由に時間を過ごしました。GoProで遊んだり、寝転がって空を見上げたりしているうちに、気がつけば夕方になっていました。夕飯を済ませた後は、急ぎ足で暮れていく景色を眺めながら、ひとり焚き火台に薪をくべます。

    #currently
    #currently

     日が落ちてからは、珈琲を飲みながら小さな灯りと戯れます。テントの庇や木の根元、切り株に灯りを据えて写真に収めます。iPhoneで撮影した写真の奇麗さに、驚きました。

     料理に精を出したり、ぼうっと焚き火を眺めたり、周囲の自然に触れてみたり、ソロキャンプにはひとそれぞれに感じる魅力があると思います。「楽しみを見つける」という行為は、素直に喜びに繋がります。今回のキャンプでの最大の収穫は、撮影の楽しさを知ったこと。世間に流れる時間のことなどすっかり忘れて、新たな喜びに浸っていました。

    2022.01.02 AM
    @horned_owl

    チェックアウトの時間に間に合うように、早めに撤収の準備をします‼

    #currently
    #currently

     最終日は、朝から撤収の準備です。テントの収納、焚き火の後始末、サイトの整理整頓、荷物のパッキング。撤収の準備をしていると、時間はあっという間に過ぎていきます。

     9時過ぎにチェックアウトの手続きを済ませ、今回のソロキャンプは終了しました。いこいの森バス停から箱根登山バスで小田原駅に向かいます。改札に向かう途中で駅弁を購入し、無事電車に乗り込みます。服に染み付いた焚き火の匂いに気がついたのは、自宅に戻ってからでした。

    lat / long

     35°15’36.9″N 139°07’19.4″E

    Could you please share?

      コメントを残す

      メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

      CAPTCHA